www.isseymiyakeparfums.com
Photo : Daniel Jouanneau
ISSEY MIYAKE PARFUMSは、フランスのボーテ プレステージ・インターナショナル社との共同開発による香水のブランドです。1992年に最初の香水であるL’EAU D’ISSEY(ロードゥ イッセイ)を発表しました。「水」と名付けられたこの香水は、水こそ最高のインスピレーション源であり素材であると感じていた三宅の想いをもとにスタートした企画であり、その後の香水の世界に多大な影響を与えています。
三宅デザイン事務所は、香水のコンセプト決定から、ボトルデザイン、ネーミング、グラフィックおよびパッケージデザイン、マーケティングツール、PRに至るあらゆる段階においてクリエイティブディレクションを担っています。
香水の開発においても、三宅一生のコンセプトは一貫しています。それは、メッセージを伝えるフレグランスであること。希望や未来を感じさせること。ボトルのデザインがシンプルで機能的であること。日常性、普遍性と同時に驚きを感じさせるもの、などです。衣服デザインと同様に、本質を追求するという姿勢に沿って、常に現代の生活にふさわしい新しい香りを提案しています。
Edition Special 出会いから生まれたクリエーション
三宅一生とゆるぎない友情で結ばれていた二人のデザイナーへのオマージュを捧げる、特別なエディションボトルを制作しました。
2008年:L’EAU D’ISSEY EDITION SHIRO KURAMATA
「倉俣さんのデザインは夢を与えてくれる。彼との仕事は常に刺激的でした」三宅一生
倉俣史朗氏には、1976年、ISSEY MIYAKEの最初のブティック以来、いくつものブティックのデザインを手掛けていただきました。1990年にL’EAU D’ISSEY のプロジェクトがスタートした時も、ごく自然な流れで彼にボトルデザインを依頼しました。香水を愛した倉俣氏によるデザインは創造的で詩的なものだったのですが、当時の量産技術では製造不可能でした。しかし2008年、技術の進化によって、封印されていた倉俣氏のデザインを具現化することができました。
Parfum 20ml 限定生産2500個

Photo : Daniel Jouanneau

Photo : Daniel Jouanneau
2009年:L’EAU D’ISSEY EDITION ETTORE SOTTSASS
「エットレ・ソットサスは、まさに自由という言葉を体現している人です」三宅一生
三宅一生は、エットレ・ソットサス氏の仕事を多いに敬服していました。1997年のある香水プロジェクトのためにソットサス氏が三宅のために描いた香水のボトルのドローイングを、この著名なデザイナーを顕彰するために、2009年に三宅は実現させました。
ボトルの特徴は、ほっそりとした卵型の透明なガラスボトルの中に、鮮やかな蛍光色のモールが絡み合うデザインでした。高度な吹きガラスの伝統的な手法によるボトル本体と、プラスティック素材のモール組み合わせにより、彼のコンセプトそのままの限定ボトルを具現化することができました。
Eau de parfum 100ml 限定生産2000個

Photo : Luc Monnet

Ettore Sottsass portrait. Photo:Santi Caleca
L'EAU D'ISSEY EDITION ETTORE SOTTSASS Catalog
L’EAU D’ISSEY POUR HOMME(1994年発表)
| 1995年 |
ヨーロピアンFiFi アワード(フレグランスファンデーション主催) 男性用フレグランス部門 ヨーロッパ最優秀フレグランス賞 |
L’EAU BLEUE D’ISSEY POUR HOMME(2004年発表)
| 2005年 |
イギリスFiFi アワード(フレグランスファンデーション主催) 男性用フレグランス部門 最優秀パッケージ賞 |
| 2005年 |
アメリカFiFi アワード(フレグランスファンデーション主催) 男性用プレステージ・フレグランス部門 最優秀パッケージ賞 |
a scent by issey miyake (2009年発表)
| 2009年 |
グランプリ ストラテジ ファーストリュクス・コム ドゥ リュクス パブリック・リレーション・プレス部門 優良賞 |
| 2010年 |
イタリア アカデミア デル プロフーモ
女性用フレグランス部門 最優秀オルファクトリー・クリエーション賞 最優秀パッケージ賞 |
| 2010年 |
オスカー ドゥ コスメティックマガジン
フレグランス部門 最優秀アーティスティック・イノベーション パッケージデザイン賞 |
www.isseymiyake-watch.com
2001年にスタートしたISSEY MIYAKE WATCH プロジェクトでは、三宅デザイン事務所のクリエイティブ・ディレクションのもと、セイコーインスツルとの協働による新しいウオッチの開発を行ってきました。これまで、7人のデザイナーがこのプロジェクトに参加しましたが、ISSEY MIYAKE のブランドスピリットを独自のデザイン手法で表現しています。開発の課題として、毎回、新鮮なデザイン提案があること、アナログウオッチであること、日本製であること、そして、それぞれのデザイナーが時計のみならずパッケージデザインも手がけることを課してきました。その結果、3者の力を結集したシンプルで普遍的なデザイン、そして手頃な価格のウオッチシリーズが誕生し、それらは継続販売されています。
ISSEY MIYAKE ウオッチプロジェクトの10周年記念モデル
2001年のスタート以来、デザイン界を代表する著名デザイナーとのコラボレーションにより、13シリーズのウオッチを展開してきたISSEY MIYAKE ウオッチプロジェクトは今年10周年を迎えます。これを記念し、スペシャルモデル「O(オー)」を吉岡徳仁氏のデザインで開発しました。コンセプトは、「水のかたち。透明な時を刻む時計」。毎年春に、スイス/バーゼルにて行われる時計宝飾見本市「バーゼル・ワールド」にて、毎回新作ウオッチを発表して来たウオッチプロジェクトは、次の10年に向けて新たな時を刻み始めます。
2007年に発表した、寝具とホームウエアのブランド「mayu+」。お菓子のミルフィーユから発想した軽量で上質な寝具は、重ねることで温度調節が可能であり、インテリアとしても機能する、新しい発想の寝具のプロデュースを行っています。
フランスのサバスボア社との共同開発になるISSEY MIYAKE アイウェアが、2011年コレクションからはじまりました。「STREAM」というコンセプトのもと、「見たい」という好奇心を抱いた瞬間に生じる思考の「流れ」を表現するデザインを行いました。最新技術を用いたオリジナルのヒンジとともに、ISSEY MIYAKEのスピリットを体現した革新的かつ機能的なデザインのアイウェアの誕生です。
www.artemide.com
現在、私たちが直面している環境や資源の課題に向き合い、これからのものづくりを探る三宅一生の新しいプロジェクト「132 5. ISSEY MIYAKE」。このプロジェクトでは、三宅一生を中心に2007年に設立されたプロジェクトチーム「リアリティ・ラボ」が、さまざまなリサーチ、研究、開発を行なっています。再生ポリエステル繊維に改良を重ねた生地や、立体造形の数理を活かしたフォルムの開発を経て、「132 5. ISSEY MIYAKE」の新しい服が2010年秋に誕生しました。
この「132 5. ISSEY MIYAKE」の開発過程において、衣服に限定することなく幅広いデザインの可能性を探る試みが、照明器具「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」に結実しました。
その製作には、最新のテクノロジーだけでなく、人間の手の技が活かされています。そして、その考え方のベースには、影(陰翳)に対する日本の伝統的な美意識があります。それは、谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』でも象徴的に表現されています。「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」。さらにそのシェードづくりでは、「132 5. ISSEY MIYAKE」で開発された立体造形の考え方を用いると同時に、形状保持性に優れ、透過性にもこだわった素材開発を行ないました。
「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」は、イタリアの照明メーカーであるArtemide(アルテミデ社)から、2012年4月、Light+Building( フランクフルト)とミラノサローネ国際家具見本市で同時発表されました。
Photo : Iwasaki Hiroshi