MIYAKE DESIGN STUDIO

MIYAKE DESIGN STUDIO

プロダクト

ISSEY MIYAKE PARFUMS Photo: Irving Penn ©BEAUTE PRESTIGE INTERNATIONAL

ISSEY MIYAKE PARFUMSは、フランスのボーテ・プレステージ・インターナショナル社(資生堂グループEMEA)との共同開発による香水のブランドです。1992年に最初の香水であるL’EAU D’ISSEY(ロードゥ イッセイ)を発表しました。「水」と名付けられたこの香水は、水こそ最高のインスピレーション源であり素材であると感じていた三宅の想いをもとにスタートした企画であり、その後の香水の世界に多大な影響を与えています。
三宅デザイン事務所は、香水のコンセプト決定から、ボトルデザイン、ネーミング、グラフィックおよびパッケージデザイン、マーケティングツール、PRに至るあらゆる段階においてクリエイティブディレクションを担っています。
香水の開発においても、三宅一生のコンセプトは一貫しています。それは、メッセージを伝えるフレグランスであること。希望や未来を感じさせること。ボトルのデザインがシンプルで機能的であること。日常性、普遍性と同時に驚きを感じさせるもの、などです。衣服デザインと同様に、本質を追求するという姿勢に沿って、常に現代の生活にふさわしい新しい香りを提案しています。

L’EAU D’ISSEYロードゥ イッセイ

「最も美しく最もピュアなフレグランス、それは純粋で透明感のある水の香り。」
イッセイの水と名付けられたピュアでフレッシュな唯一無二のフレグランス

「水」は生命の源であり、最初の元素であり、無限の可能性を秘めた生の素材です。
ISSEY MIYAKEのクリエイション、精神性の観点からも「水」は欠くことのできない要素であることから、この香りは「ロードゥ イッセイ(=イッセイの水)」と命名されました。

同時にこの名前は、オデッセイ(Odyssey 、古代ギリシアの大詩人ホーマーの作といわれる知勇兼備の武将オデュッセウスの旅の物語)を想起させ、三宅一生による香水の旅の始まりを表してもいます。

調香:ジャック・キャヴァリエ
ボトルデザイン:三宅一生、ファビアン・バロン、アラン・ド・ムルグ
発売:1992年
L’EAU D’ISSEY Photo: Irving Penn

普遍的な美を表現するボトルとパッケージのデザイン

パリ滞在中のある夜、三宅一生はエッフェル塔の上で輝く満月を目にしました。これがロードゥ イッセイのボトルのデザイン・コンセプトとなります。装飾を廃した円錐形のシルエット、水晶のような球体、つや消し仕上げのスチールが施されたロードゥ イッセイのボトルは、本質的な美を体現しています。

L’EAU D’ISSEY COMMUNICATION VISUALS
ロードゥ イッセイ コミュニケーション ヴィジュアル

  • 2011
  • 2014
  • 2019
  • 2023
2002

LES EAUX DE MATIÈRE
「水と自然物の出逢い」を表現したL’EAU D’ISSEYのシリーズ

  • 2019年
    調香:マリー・サラマーニュ
             ドーラ・バグリッシュ
  • 2022年
    調香:ダフネ・ブジェ
  • 2023年
    調香:マリー・サラマーニュ
  • 2024年
    調香:マリー・サラマーニュ

L’EAU D’ISSEY POUR HOMMEロードゥ イッセイ プールオム

大自然から涌きいずる水の清浄な力強さから
インスピレーションを得て創られた香り

調香:ジャック・キャヴァリエ
ボトルデザイン:三宅一生、ファビアン・バロン
発売:1994年
L’EAU D’ISSEY POUR HOMME Photo: Irving Penn

L’EAU D’ISSEY POUR HOMME COMMUNICATION VISUALS
ロードゥ イッセイ プールオム コミュニケーション ヴィジュアル

  • 2010
  • 2014
  • 2019
  • 2023

LES EAUX DE MATIÈRE
「水と自然物の出逢い」を表現したL’EAU D’ISSEY POUR HOMMEのシリーズ

  • 2019年
    調香:マリー・サラマーニュ
             ドーラ・バグリッシュ
  • 2022年
    調香:マリー・サラマーニュ
  • 2023年
    調香:マリー・サラマーニュ
  • 2024年
    調香:マリー・サラマーニュ

A DROP D’ISSEYア ドロップドゥ イッセイ

生命の源で人間に不可欠な水、その根源的なかたちである“しずく”を表現。香水の原料や素材の選定まで、可能な限り環境に配慮してつくられたフレグランスです。

調香:アネ・アヨ
ボトルデザイン:トッド・ブラッチャー
発売:2021年
A DROP D’ISSEY

A DROP D’ISSEY COMMUNICATION VISUALS
ア ドロップドゥ イッセイ コミュニケーション ヴィジュアル

  • 2021
    ダニエル・ジョアノー
  • 2022
    山中 有
  • 2023
    山中 有

L’EAU D’ISSEY PUREロードゥ イッセイ ピュア

希有でかけがえのない一滴のしずくから生まれたフレグランス

スレンダーな円錐形のアイコニックなシルエットで知られる「ロードゥ イッセイ」のガラスボトル。
そのキャップの頂を飾るクリスタルボールが「ロードゥ イッセイ ピュア」ではボトルの底にすべり落ち、水のひとしずくを象徴したデザインになっています。

調香:ドミニク・ロピオン
ボトルデザイン:トッド・ブラッチャー
発売:2016年
L’EAU D’ISSEY PURE

L’EAU D’ISSEY PURE COMMUNICATION VISUALS
ロー ドゥ イッセイ ピュア コミュニケーション ヴィジュアル

  • 2016
  • 2017
  • 2018

FUSION D’ISSEYフュージョンドゥ イッセイ

<フュージョン(融合)> から生まれるエネルギーと生命力がほとばしり、冷たい水が燃えるマグマと出会い、そこへ吹く風が土に含まれた深みのあるミネラルを磨き上げる。
「FUSION D’ISSEY 」は水の冷たさとマグマのあたたかさにスパイスが加わった、熱のコントラストが印象的な香りのフレグランスです。

調香:ナタリー・ローソン
発売:2020年

FUSION D’ISSEY COMMUNICATION VISUAL
フュージョンドゥ イッセイ コミュニケーション ヴィジュアル

  • 2020
    ダニエル・ジョアノー
  • 2021
    ダニエル・ジョアノー

L’EAU MAJEURE D’ISSEYロー マジュール ドゥイッセイ

潮風の爽やかさと波の力強さを感じさせる香り。

「ロードゥ イッセイ プールオム」のボトルが、荒々しい水の流れによって削られた姿をイメージ。
シルエットの力強さが際立った透明なボディは、海辺に流れ着いたシーグラスを思わせます。

調香:オーレリアン・ギシャール、ファブリス・ペルグリン
ボトルデザイン:トッド・ブラッチャー
発売:20017年

L’EAU MAJEURE D’ISSEY COMMUNICATION VISUALS
ロー マジュール ドゥイッセイ コミュニケーション ヴィジュアル

  • 2017
  • 2018

NUIT D’ISSEYニュイドゥ イッセイ

「夜の暗闇に刺す光」を発想とし、夜の森、月に照らされた自然の力を表現した香り

「ロードゥ イッセイ プールオム」と同じボトルの形状。夜陰と光の戯れを表現したガラスはスモーキーなグラデーションから、ガラス自体の表面に刻まれた黒の細縞による抽象的なモノクロームへと表情をうつろわせ、中央部は水面に反射する月光と光輪のイメージが貫きます。

調香:ドミニク・ロピオン、ロック・ドン
発売:2014年

NUIT D’ISSEY COMMUNICATION VISUALS
ニュイドゥ イッセイ コミュニケーション ヴィジュアル

  • 2014
  • 2018
  • 2019
  • 2021

Edition Special 出会いから生まれたクリエーション

三宅一生とゆるぎない友情で結ばれていた二人のデザイナー、倉俣史朗とエットーレ・ソットサスへのオマージュを捧げる、特別なエディションボトルを制作しました。

L’EAU D’ISSEY EDITION SHIRO KURAMATA
ロードゥ イッセイ パルファム シロウ クラマタ エディション

倉俣史朗氏には、1976年、ISSEY MIYAKEの最初のブティック以来、いくつものブティックのデザインを手掛けていただきました。1990年にL’EAU D’ISSEY のプロジェクトがスタートした時も、ごく自然な流れで彼にボトルデザインを依頼しました。香水を愛した倉俣氏によるデザインは創造的で詩的なものだったのですが、当時の量産技術では製造不可能でした。しかし2008年、技術の進化によって、封印されていた倉俣氏のデザインを具現化することができました。

「倉俣さんのデザインは夢を与えてくれる。彼との仕事は常に刺激的でした」三宅一生

Photo : Daniel Jouanneau

L’EAU D’ISSEY EDITION ETTORE SOTTSASS
ロードゥ イッセイ オードパルファム エットーレ ソットサス エディション

三宅一生は、エットレ・ソットサス氏の仕事を多いに敬服していました。1997年のある香水プロジェクトのためにソットサス氏が三宅のために描いた香水のボトルのドローイングを、この著名なデザイナーを顕彰するために、2009年に三宅は実現させました。
ボトルの特徴は、ほっそりとした卵型の透明なガラスボトルの中に、鮮やかな蛍光色のモールが絡み合うデザインでした。高度な吹きガラスの伝統的な手法によるボトル本体と、プラスティック素材のモール組み合わせにより、彼のコンセプトそのままの限定ボトルを具現化することができました。

「エットレ・ソットサスは、まさに自由という言葉を体現している人です」三宅一生

Photo : Luc Monnet

主な受賞暦

L’EAU D’ISSEY
ロードゥ イッセイ(1992年発表)

〈1993年〉
イタリア アカデミア デル プロフーモ
・女性用フレグランス部門 最優秀パッケージ賞
ヨーロピアンFiFi アワード
・女性用フレグランス部門 ヨーロッパ最優秀フレグランス賞
〈1994年〉
アメリカFiFi アワード
・女性用フレグランス エクスクルーシブ ディストリビューション部門
最優秀フレグランス賞 / 最優秀パッケージ賞
〈2011年〉
アメリカFiFi アワード
・女性用フレグランス部門 殿堂入り
〈2020年〉
ドイツDUFSTARS アワード
・女性用フレグランス部門 クラシック フレグランス賞

L’EAU D’ISSEY POUR HOMME
ロードゥ イッセイ プールオム(1994年発表)

〈1995年〉
ヨーロピアンFiFi アワード
・男性用フレグランス部門 ヨーロッパ最優秀フレグランス賞

L’EAU BLEUE D’ISSEY POUR HOMME
ロー ブルー ドゥイッセイ プールオム(2004年発表)

〈2005年〉
イギリスFiFi アワード
・男性用フレグランス部門 最優秀パッケージ賞
アメリカFiFi アワード
・男性用プレステージ・フレグランス部門 最優秀パッケージ賞

a scent by issey miyake
ア セント バイ イッセイ ミヤケ (2009年発表)

〈2009年〉
グランプリ ストラテジ ファーストリュクス・コム ドゥ リュクス
・パブリック・リレーション・プレス部門 優良賞
〈2010年〉
イタリア アカデミア デル プロフーモ
女性用フレグランス部門
・最優秀オルファクトリー・クリエーション賞
・最優秀パッケージ賞
オスカー ドゥ コスメティックマガジン
フレグランス部門
・最優秀アーティスティック・イノベーション パッケージデザイン賞

PARFUMS PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE
パルファム プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ (2012年発表)

〈2014年〉
イギリス コスメティック・エグゼクティブ・ウーマン (CEW)
女性用プレステージ・フレグランス部門
・最優秀フレグランス賞

A DROP D'ISSEY
ア ドロップドゥ イッセイ (2021年発表)

〈2022年〉
フランス フレグランス財団アワード 2022
・ベスト・ウィメンズボトルデザイン賞
A DROP D'ISSEY

2001年にスタートしたISSEY MIYAKE WATCH プロジェクトでは、三宅デザイン事務所のクリエイティブ・ディレクションのもと、セイコーインスツルとの協働による新しいウオッチの開発を行ってきました。これまで、8人のデザイナーがこのプロジェクトに参加しましたが、ISSEY MIYAKE のブランドスピリットを独自のデザイン手法で表現しています。開発の課題として、毎回、新鮮なデザイン提案があること、アナログウオッチであること、日本製であること、そして、それぞれのデザイナーが時計のみならずパッケージデザインも手がけることを課してきました。その結果、3者の力を結集したシンプルで普遍的なデザイン、そして手頃な価格のウオッチシリーズが誕生し、それらは継続販売されています。

2015年ISSEY MIYAKE EYESは3つの指針を掲げ開発をスタートしました。日常を重視したベーシックスタイルである事。また素材、構造、ディテールにおいて高い品質を実現する事。そして長く愛用される製品であり続ける事。高い目標に求められるのは確かな技術と経験です。 生活の中で生きる“用の美”を実現させるために、日本を代表する眼鏡メーカーである「金子眼鏡」と共にアイウェアの新しいカタチを目指します。

「ISSEY MIYAKE EYES」の製品には「金子眼鏡」という名前が刻印されています。金子眼鏡は、商品企画から販売までを手掛ける日本を代表するアイウェアメーカーであり、私たちの目指すデザインと品質を実現するためのパートナーです。

イッセイミヤケが大切にする国産の良質なモノづくりの考え方と、金子眼鏡の製品開発への思いが深く共鳴し合いこのプロジェクトは始まりました。

金子眼鏡プロフィール

BACKSTAGE 金子眼鏡株式会社 自社工場 “BACKSTAGE”

世界最高水準の技術を誇る眼鏡産地、日本の福井県鯖江市に本拠地を構える。自社ファクトリー“BACKSTAGE”(バックステージ)をもち、直営店の金子眼鏡店を展開することで、アイウェアの企画、デザイン、製造、販売まで一貫して品質を管理する。また眼鏡職人の名前を冠した“職人シリーズ”は、伝統的な眼鏡づくりの技術を現代に伝える仕事として高い評価を得ている。

金子眼鏡

陰翳 IN-EI

現在、私たちが直面している環境や資源の課題に向き合い、これからのものづくりを探る三宅一生の新しいプロジェクト「132 5. ISSEY MIYAKE」。このプロジェクトでは、三宅一生を中心に2007年に設立されたプロジェクトチーム「リアリティ・ラボ」が、さまざまなリサーチ、研究、開発を行なっています。再生ポリエステル繊維に改良を重ねた生地や、立体造形の数理を活かしたフォルムの開発を経て、「132 5. ISSEY MIYAKE」の新しい服が2010年秋に誕生しました。

この「132 5. ISSEY MIYAKE」の開発過程において、衣服に限定することなく幅広いデザインの可能性を探る試みが、照明器具「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」に結実しました。

その製作には、最新のテクノロジーだけでなく、人間の手の技が活かされています。そして、その考え方のベースには、影(陰翳)に対する日本の伝統的な美意識があります。それは、谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』でも象徴的に表現されています。「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」。さらにそのシェードづくりでは、「132 5. ISSEY MIYAKE」で開発された立体造形の考え方を用いると同時に、形状保持性に優れ、透過性にもこだわった素材開発を行ないました。

「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」は、イタリアの照明メーカーであるArtemide(アルテミデ社)から、2012年4月、Light+Building( フランクフルト)とミラノサローネ国際家具見本市で同時発表されました。

主な受賞暦

2013年
iFデザイン賞(インターナショナル・フォーラム・デザイン・ハノーファー主催)
金賞
2013年
レッド・ドット・デザイン賞(ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター主催)
ベスト・オブ・ザ・ベスト
2013年
グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)
金賞
2014年
ADIコンパッソ・ドーロ賞(イタリア)
2015年
DFAアジアデザイン賞(香港デザインセンター主催)
大賞
UP